■奥穂高・西穂高

 奥穂高は日本を代表する名峰です。北穂高、涸沢岳、奥穂高、前穂高と岩峰群は、息をのむほどのパノラマです!!
登山日:2016/08/20

[大正橋から]

 槍ヶ岳や穂高の雪渓から滴り落ちる清らかな水を集めて滝のように流れ落ちてきた梓川は、上高地に来てはじめてその水勢をゆるめ、白樺やカラマツや化粧柳の茂った谷あいをしばし憩うかのように静かな瀬音をたてて流れる。明神、徳澤と梓川に沿って進む。
[明神]
[徳澤]

[横尾]

 徳沢から横尾への道に入って行く。横尾は上高地、蝶ガ岳、槍沢、涸沢へと十字に分岐するハイカーやクライマーにとって好条件のベースの場所。横尾山荘の前から屏風岩を見て槍沢の立派な橋を渡る。道はツガの樹林帯の中をなだらかに横尾谷へ入る。横尾の岩小屋を過ぎると、しばらくは樹杯帯、やがて横尾本谷と沢の分岐にかかる本谷橋に着く。ここは横尾、涸沢間のほぼ中間地点に当たる。
[屏風岩]
[本谷橋]

[涸沢のS字沢沿いに登る]

 屏風岩を左に回り込むように高度を上げて行く。ガレ場を横切ると前穂高の岩峰が姿を現す。いったんダケカンバの林に入り、抜け出ると、屏風岩側からS字状に流れ出たガレの押し出し、通称「Sガレ」に出る。

[前方に涸沢ヒュッテが見える]

 モレーン(氷河により運ばれた岩屑が氷河の底面などに堆積したもの)の上に涸沢ヒュッテも見えてくるが、ここからが意外に長い。まっすぐ石段を登ってモレーンを左手から回りこむと涸沢ヒュッテ。

[涸沢小屋テラスから]

 涸沢小屋のテラスから眺める穂高はとても絵になる光景です。小屋を横切りナナカマドの中を登る。やがて涸沢ヒュッテからの分岐と出合い。ザイテングラート取付へ向かって、広大な斜面を左へ進んでいく。

[ザイテングラード]

 正面の突き立つ岩の平坦な基部がザイテングラート取付だ。これから急登になる。足下に涸沢カールが広がり、奥にそびえるひときわ大きな前穂高岳の展望も抜群。ここから穂高岳山荘までは標高差330mで、1時間10分ほどの登り。

[穂高山荘テラスからご来光]

 山荘テラスでご来光を迎えて出発です。山荘の右手に奥穂への登りで鎖場や、梯子がある。ラッシュになることもあるので、時間の余裕は考えておきたい。高度感のある岩場を抜けると、砂礫の道。ここからしばらく急な登りで、落石や滑落に要注意。やがて右側に奇峰のジャンダルムが見え、緩やかに頂上に向う道の岩は、安山岩で、踏むとカラカラと快い音がする。3190mの奥穂高岳山頂に到着する。

[涸沢岳・槍ヶ岳・北穂高]
[穂高山頂への登り]

[奥穂高山頂]

 山頂にはケルンの上に祠がまつられ、もう一方には方位盤が埋めこまれている。馬ノ背状の稜線の先にジャンダルムが大きく、その右側には笠ケ岳、さらに右手間近に涸沢岳、北穂高岳、槍ケ岳と3000m峰が連なる。

[ジャンダルム]

 奇峰のジャンダルムは数年前に西穂への縦走で、おもいっきり楽しませてもらった。改めてその岩峰を眺めると穂高の番兵役そのものです。

奥穂高からの絶景
奥穂高からの絶景

[南稜ノ頭を回り込む]

 奥穂から南東に延びる吊尾根に向かう。石屑の道をペンキの印に従って下っていく。南稜ノ頭に出て、左に回りこむ。いったん涸沢側に回りこみ、ふたたび岳沢側に入って岩溝のクサリ場を下る。

[岳沢側へ長いクサリ場]

 さらに進むとスラブ状の岩に架かるクサリがあるので、それを頼りに下っていく。下を眺めると真下に岳沢が目に入り高度感が半端でない。

前穂の斜面の重太郎新道を

 行く手の前穂高岳の岩蜂がどっしりした姿で待ち構えている。左手に涸沢側を見下ろす最低コルを過ぎ、稜線の岳沢側を巻いていく。稜線上を前穂高岳に登る分岐があるが、直接稜線を進む道は踏み跡程度しかない。目印を目当てに重太郎新道を紀美子平へ。
[奥穂の傾斜は迫力がある]
[紀美子平 ]

[前穂高の登り]

 奥穂から南東に延びる吊尾根に向かう。石屑の道をペンキの印に従って下っていく。南稜ノ頭に出て、左に回りこむ。いったん涸沢側に回りこみ、ふたたび岳沢側に入って岩溝のクサリ場を下る。

[前穂高山頂]

 さらに進むとスラブ状の岩に架かるクサリがあるので、それを頼りに下っていく。下を眺めると真下に岳沢が目に入り高度感が半端でない。

前穂高山頂から
前穂高山頂から

急な逆層スラブの下り

 紀美子平から岳沢へ下る道は今田重太郎氏が拓いた道で重太郎新道の名が付いている。紀美子平からの出だしは急な逆層スラブの一枚岩の下りで、クサリを頼りに下りていく。急峻な岩場が続き、鞍部に出たらハシゴで登り返す。
[喜作新道下り]
[ハシゴのコブ ]

岳沢へ長いハシゴ

 ハイマツにおおわれた尾根を進むとペンキで表記された雷鳥広場に出る。浮き石に気をつけながら尾根上を一気に下って、岳沢パノラマに出る。しばらくすると傾斜した一枚岩に架かるクサリ場を下り、樹林帯に入っていく。樹林帯に入ってもなお急な下りが続く。2段ハシゴを下ってお花畑を横切り、岩が露出したカモシカの立場に出る。
[雷鳥広場]
[カモシカの立場から ]

[傾斜が半端ない前穂高のルート]

[岳沢ヒュッテ]

 長いハシゴを使って急な露岩帯を一気に下り、さらに連続する四角の切れ立った岩場を下りていく。ダケカンバ林のなかを九十九析りに下っていくと岳沢のお花畑の斜面に出る。岳沢沿いの河原をさらに下っていく。テント場の横を通過していくと、やがて岳沢を渡って岳沢ヒュッテに到着する。

広い岳沢

 岳沢ヒュッテから石段を下って岳沢を渡り返し、沢に沿って左手の道を進む。やがて樹林のなかをジグザグに下る。傾斜がゆるくなると笹の生い茂る樹林帯となり、上高地の岳沢登山口に出る。ここから梓川右岸の遊歩道を歩き、河童橋を渡れば上高地バスターミナルは近い。
[吊尾根を振り返る]
[ターミナルセンターに ]

マップ

 
 
■一日目:上高地→(1h00)→明神→(1h00)→徳沢→(1h00)→横尾宿泊→本谷橋→(2h00)→涸沢→(1h40)→ザイテン取付→(1h40)→穂高山荘(宿泊)
 
■二日目:穂高山荘→(1h00)→奥穂高岳→(2h00)→紀美子平→(0h50)→前穂高岳→(0h30)→紀美子平→(0h20)→雷鳥広場→(0h10)→岳沢パノラマ→(0h40)→カモシカ立場→(0h55)→岳沢小屋→(1h10)→風穴→(0h45)→登山口→(0h20)→上高地