■赤岳・横岳・硫黄岳縦走

 荒々しい岩稜の高点は主峰・赤岳であり、その西に位置する阿弥陀岳と共に、天を突く山容が周囲の山を威圧している。赤岳へのルートはさまざまあるが、今回は美濃戸口から赤岳、横岳、硫黄岳を縦走して美濃戸口へ下山
登山日:2015/07/28

美濃戸口・やまびこ荘前

■第一日

 マイカーの駐車場がやまのこ山荘か赤岳山荘駐車場に止めて美濃戸方面への林道を入る。平坦路になってしばらく進むと美濃戸山荘前に着く。ここから赤岳への最短距離は右の南沢コースを行く。左の北沢コースは赤岳鉱泉から硫黄岳方面に行くには近い。

[美濃戸に向かう]
[美濃戸山荘]

南沢コースに入る

 案内板にしたがい南沢コースに入る。コンクリート製の堰堤を越え、右岸、左岸と数回渡り返し、流れの上段を進むようになる。きつい登りの細かい蛇行が続き先で左岸に渡ると、水流はかなり減ってくる。針葉樹が低くなってくると、広く平らな白河原だ。展望が効くようになり、横岳と赤岳が順次に見えてくる。シーズン中なら色とりどりのテントを右に見て行者小屋に着く。
[シラビソの樹林帯]
[広い白河原]

行者小屋前

 行者小屋の前の三差路を赤岳鉱泉方面にいったん進み、赤岳鉱泉方面の道を左に分け、右手の地蔵尾根に入る。登るにつれ急坂になって、針葉樹林からダケカンバが目立つようになると、急峻な岩稜に変わる。本日の核心部だ。クサリの掛かるところやハシゴもあり、スリリングな登りが続く。やがてお地蔵さんの立つ主稜線。
[地蔵尾根に入る]
[地蔵尾根の核心部]

赤岳

 地蔵さんの立つ地蔵ノ頭から右に登ったところが宿泊地の赤岳天望荘だ。食堂の窓からは、諏訪盆地と諏訪湖、それに中央・北両アルプスも見える。山荘の周辺には、高山植物の女王・コマクサが可憐な花を咲かせている。
[地蔵尾ノ頭]
[赤岳天望荘]

赤岳天望荘から赤岳

第二日

 山荘からは赤岳をめざし、尾根を登る。朝の風が涼やかだ。山頂は、南と北の二峰あり、手前に赤岳頂上小屋が建ち、南峰には一等三角点と祠がある。展望は申し分なく、三大アルプス、富士山、八ガ岳の南北に延びる主稜線の峰々も優美に見える。展望を楽しんだら、横岳、硫黄岳に向かう。

[赤岳山頂]
[山頂から富士山]
山頂から北アルプスの峰
山頂から北アルプスの峰

 

赤岳天望荘から横岳に向かう

 向かう横岳は稜線に連なる岩峰群の総称で、二十三夜峰、日ノ岳、鉾岳、石尊峰、三叉峰、無名峰、奥ノ院と並んでいる。奥ノ院(2,829m)はこれらの中の最高峰です。昨日登ってきた地蔵ノ頭まで戻り、そのまま北進する。小さなハシゴを登って二十三夜峰を右に巻くと、すぐに再びハシゴが現れる。日ノ岳の一枚岩にはクサリが二筋ついているが、左側を登る。
[二十三夜峰]
[岩場のハシゴ]

日ノ岳過ぎて西側斜面を登る

 鉾岳は諏訪側を巻く。岩場のクサリ場を登ると石尊峰との鞍部となる。杣添尾根を目前に、三叉峰のハシゴを登る。三叉峰をすぎるとお花畑がひろがる。奥ノ院の直下にも2ヵ所のハシゴがある。
[赤岳が遠ざかる ]
[右側に三叉峰 ]

三叉峰

 奥ノ院の直下にも2ヵ所のハシゴがある。これを登れば横岳の頂上(奥ノ院)で、標柱が立っている。赤岳からの稜線と富士山の眺めが疲れを癒してくれる。
[奥ノ院が眼前に ]
[奥ノ院(横岳)へのハシゴ ]
奥ノ院から赤岳・富士山
奥ノ院から赤岳

 

難所のカニの横這い

 奥ノ院の下りが最大の難所で、クサリ、ハシゴ、クサリと続く、いわゆるカニの横這いにさしかかる。さらにハシゴやクサリを越すと、広い尾根に出る。左側は大同心に連なっている。緩やかな砂礫の道になると、左側はコマクサの群生地。
[クサリ]
[岩場 ]

硫黄岳への道

 硫黄岳山荘からは大きなケルンに導かれて登ると、広い硫黄岳山頂に出る。山頂は礫地で、北面は爆裂火口になっている。
[硫黄岳山荘 ]
[硫黄岳爆裂火口 ]

硫黄岳から縦走路の眺望

 硫黄岳から赤岩ノ頭までは砂礫地の下りだ。右にオーレン小屋への分岐を分け、左に曲がればすぐに樹林帯に入る。明瞭な登山道をひたすら下るとジョウゴ沢に出る。川を渡ると赤岳鉱泉は近い。
[赤岳鉱泉分岐から硫黄岳 ]
[赤岳鉱泉分岐 ]

赤岳鉱泉

 赤岳鉱泉でひと休みしたら、北沢から下山だ。北沢は南沢より開けている場所が多い。北沢沿いの道は、流れを何度も渡って右岸、左岸と歩く。大きな堰堤を越して右岸に出ると林道になる。大曲りをすぎると、前日登った南沢と合流し、美濃戸山荘へ。
[北沢を美濃戸へ ]
[美濃戸山荘 ]

マップ