ダイレクト尾根から
 白山の南側に位置し、奥美濃の名立たる豪雪地帯に鎮座する野伏ケ岳。標高1674mのこの山は、日本三百名山の一座ですが登山道はありません。残雪期の登山で、バックカントリースキーやスノーボードで人気の山。メインルートであるダイレクト尾根コースは、尾根に取り付いてしまえばピークまで迷うことも少なく楽しめる。山頂は両白山地の山々の素晴らしい景観が出迎えてくれる。

石徹白川の大進橋を渡る

 白山中居神社駐車場から出発。駐車場から石徹白川に架かる大進橋を渡りしばらく林道を進む。途中から林道を離れ、スギ林の中のルートをとって和田牧場跡へと向かう。

出発の白山中居神社・小白山谷

林道をつづら折に行く

植林の長い林道

林道をショートカットして登る

尾根を直登する

 林道から途中でショートカットしてスギ林に入り右手の尾根に登りあがる。尾根を和田牧場跡に向かって直登する。右手の樹間から芦倉山が望める。ここを登りあがると和田牧場跡に着く。

尾根右手に芦倉山を望む

 

和田牧場跡

 和田山牧場跡に到着すると目の前に野伏ケ岳かデーンと顔を出して出迎えてくれる。昔は牧場を運営していただけあって緩やかな平坦地で広大な雪原が広がる。北東尾根とダイレクト尾根が牧場に向かって伸ばし、長い頂上の南面はカール状となって三角錐の野伏ヶ岳に迫力がある。
向かう野伏山を望む

 

和田牧場跡

 和田山牧場跡に到着すると目の前に野伏ケ岳かデーンと顔を出して出迎えてくれる。昔は牧場を運営していただけあって緩やかな平坦地で広大な雪原が広がる。北東尾根とダイレクト尾根が牧場に向かって伸ばし、長い頂上の南面はカール状となって三角錐の野伏ヶ岳に迫力がある。

和田牧場跡から丸山・芦倉山を望む

和田牧場跡から三ノ峰・別山を望む

池(冬季は雪原)の彼方に別山が

左側は湿原(冬季は雪原)尾根に向かう

ダイレクト尾根を登る

  和田牧場跡から和田山の西側を巻くように東進していくと左側に広い湿原(冬季は雪原)がある。正面にダイレクト尾根が南東に延びているがここをショートカットして直登する。かなり急傾斜で100mほどを登りあがる。
 

正面がダイレクト尾根

ダイレクト尾根に登りあがる

 ダイレクト尾根のきびい尾根の登りが始まる。あとはひたすらピークを目指してガンガン登るのみだ。天候がよいときは自分のペースで小休止し、周囲の景色を堪能しながらピークを目指したい。

ダイレクト尾根から

遠望に小白山

ダイレクト尾根の急登を振り返る

 登り始めはのんびりハイクできるが、1400m地点を過ぎたあたりから一層、傾斜が増してくるので、ハイクもかなりきつくなる。

正面がダイレクト尾根

 

左遠望に小白山      東北尾根に雪庇が

北東尾根直下・雪庇・雪崩の危険個所

 北東尾根との合流するH1600m附近では、雪庇が発達しているので雪崩などにはとく注意して通過する。北東尾根に登りあがれば、あとひと頑張り。

東北尾根を山頂へ

 標高1400mからピーク手前のH1600mまでの急登がこの尾根の核心部。H1600m地点では、南側ルンゼに向いてクラックがあり要注意。1600m地点を越えれば、あとひと頑張りで広い台地の山頂に。

山頂直下

山頂は広い台地で好展望

 4時間余りをかけて辿りついた山頂は、足元から伸びる薙刀山への尾根は、そのまま白山へと続く大パノラマに見飽きない。

 4時間余りをかけて辿りついた山頂は、足元から伸びる薙刀山への尾根は、そのまま白山へと続く大パノラマに見飽きない。

左に経ヶ岳・右に赤兎岳

左に丸山・右に芦倉岳

7:10. 神社駐車場 (7:10)⇒和田牧場跡(8:30)⇒ダイレクト尾根(9:40)⇒北東尾根合流(10:50)⇒山頂(11:15/11:30)⇒野伏平(12:35)⇒和田牧場跡(12:50)⇒神社駐車場(13:55)