自然豊かな山里
円空街道を探訪
郡上市美並町は、円空の足跡が色濃く残る地域です。円空仏に見られる素朴で力強い作風や深い信仰心は、自然豊かな美並町の環境と密接に関係していると考えられています。「円空街道」と呼ばれる散策ルートでは、円空の生涯を感じられる名所を巡ることができます。



円空街道出発点
出発は日本まん真ん中センター・円空研究センター:世界最大級の日時計を備えた施設で、円空に関する情報を発信しています。円空の足跡をたどる展示や代表的な円空仏のパネル展示などがあります。ここから円空街道を歩く。

三城橋並列で円空街道歩道橋がある


粥川城跡立ち寄り
円空街道沿いの山に粥川城跡がある。天文年間に粥川甚右衛門によって築かれたもので土盛りの一部が残っている。


粥川城跡登山口

美並町高原地内から粥川城に登る。
白山八幡神社

登山口から階段を登ると白山八幡神社がある。
粥川城跡

山頂に祠があり、二段の削平地が残っている。また曲輪も確認できる。
弘法堂

三城橋を渡り長良川右岸沿いに300mほど進むと弘法堂がある。
円空街道左折

三城橋から450mほど先に「美並ふるさと館」への分岐がある。
円空街道碑

ひたすらに 日本修行歩きつぐ 円空の旅 此処に始まる
円空橋

円空橋を渡り円空街道(白山内ヶ谷線)を2.2kmほど行くと、円空岩分岐のある高光橋に着く。
円空岩分岐点の高光橋

岩盤をくり抜き造像された鯖大師石像

円空岩分岐

高光橋から川千谷沿いに1.2kmほど南進すると林道から円空岩への分岐がある。
狭い山道

沢沿いに120mほど行くと円空岩のとりつきになる。
円空岩とりつき

ここから左の谷沢へ降りていく。

円空岩
円空がこの岩の下で修行し、仏像を彫ったので円空岩というようになった。

川千谷の先には瓢ヶ岳が望める

坊主洞(円空洞)から流れ出た水場

円空洞入口

ここから350mほど入った坊主洞の行きついたところに円空洞がある。円空はこの洞穴で修行したと伝えられている
円空和歌集

「是や此おとろの山の高けれは 空に霞る在明の月」おとろの山とは瓢ヶ岳をいう。
修行の地円空洞へ

雑草が覆い道は整備されておらず「マムシ」などの恐怖がありスッパツなどの装備が必要でここで引き返す。
星宮神社・粥川寺へ

円空洞分岐から1.4㎞ほど西進で星宮神社・粥川寺に着く。
粥川寺

かつて別当寺であった粥川寺は、円空ゆかりの寺であり、雑役のかたわら経文や手習いを教えられた場所と伝えられる。
星宮神社

星宮神社は、『高賀山信仰』における中心的な社(高賀山六社)の一社です。

矢納ヶ渕
藤原高光が鬼退治をした際に使用した矢を納めたことが名前の由来らしいです。岐阜県の名水50選に指定されている。伝説が残る渕は、神秘的な雰囲気が漂う。

鬼退治伝説の瓢ヶ岳
郡上の名峰、瓢ヶ岳。そこには、次のような伝説が残されている。昔瓢ヶ岳には鬼が住んでおり、たびたび粥川の里に下りてきて人々を悩ませていた。そこで、帝の命により、藤原高光が鬼退治をする伝説の山。


奥宮登山口

粥川谷

白髪の滝

三枚滝

三枚滝の分岐。谷は三本の支流に分かれていて、道は左の谷と真ん中の谷の間の支尾根に付けられている。
沢の渡渉

滝が点在する

支尾根の案内板

奥瓢との分岐

ガラ沢

突然大岩・奥宮ルートの核心部

水源地

瓢ヶ岳山頂

