剱岳

剱岳


 試練と憧れ劔岳:立山連峰北方の雄、その鋭い岩峰と急峻な雪渓集 団は槍、穂高と並ぶ北アの双璧、アルピニスト憧れの聖地。

登山日 2007.08.06-08

omote_map2.jpgクリックで大きい画像で見れます 岩と雪の殿堂と呼ばれる剣岳は、北アルプス北部を代表する名峰である。穂高連峰と並んで近代アルピニズム開拓の舞台となった山であり、今日でもその人気は槍・穂高連峰に劣らない。剣岳は平蔵谷、長次郎谷、三ノ窓、池ノ谷などの大きな谷を刻み、その急峻な谷には夏なお豊かな雪が残り、長大な雪渓となっている。また、源治郎尾根をはじめ八ツ峰、小窓尾根、早月尾根、別山尾根などの岩尾根を派生している。その中で一般ルートは早月尾根と別山尾根で、あとは登攀対象のルートである。別山尾根から豊る剣岳は、山頂に近づくにつれ緊張感を増し、スリリングでダイナミックな展開の登山が楽しめる。。

8月6日(1日目)

室堂から剱沢小屋へ
●歩行時間3時間10分
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     みくりが池            雷鳥坂
 室堂ターミナルから雷鳥平に向かう。雷鳥平は浄土川沿いの台地で、県営キャンプ地になっている。雷鳥沢をめざし、浄上川を対岸に渡り、幅広い河原の道をゆるく登っていく。岩のゴロゴロした道から右手のハイマツが茂る尾根に取り付く。右下の斜面はハクサンイチゲのお花畑、右に立山から別山にかけての稜線、左に大日連峰を見ながら電光形のジグザグを繰り返しながら登る。しだいに高度をかせいでいくと、やがて左側の大日連峰からの尾根が近づき、行く手上方に剣御前小舎が見え出す。一度尾根筋から離れ、沢の源頭部の急斜面を登って剣御前小舎の建つ別山乗越に出る。
A00005.jpg       剣山荘と剱岳 前面に岩の剣岳、さらにその奥に後立山連峰が横一列に並ぶ、雄大な展望が飛び込んでくる。乗越から剣沢へは二本のルートがある。剣沢小屋泊まりなら、右の別山側山腹をからんで剣沢へ下るルート。また、剣山荘(けんざんそう)泊まりなら、左の剣御前の山腹を巻いて下るルートを行く。剣沢にはキャンプ地と管理事務所があり、シーズン中には管理者と山岳警備隊が常駐している。剣沢小屋は管理事務所の前に建っている。なお剣山荘は雪渓を渡った剣沢左岸の台地上にある。

8月7日(2日目)

剣岳頂上往復
歩行時間3時間10分
 剣沢管理事務所の前から下り、雪渓を横切り、岩石帯の中を注意して進み剣山荘の前に出る。剣山荘の前からお花畑になっている斜面を登っていくと、しだいに急登になる。稜線に出て岩の進を登りつめると一服剣のピークに着く。目の前の圧倒されるばかりの岩山は前剣だ。めざす前剣へは、いったん下って武蔵谷のコルを越し、岩礫岩礫の急坂を登っ
A00006.jpg    一服剱を乗り越へ前剣ていくと頭上に大きな岩が見えてくる。この大岩左側のザクを登ると岩稜に出る。めざす前剣はすぐ上にある。落石に注意して着実に登りたい。前剣のピークは細長く、登山道から外れた右上にある。やせた岩稜を下ると鎖場に出て、右側通行で進む。ここが門と呼んで

いる所で、鎖にしっかりつかまって通過すれば心配ない。鎖場を下ると平蔵谷上部の岩稜に出て、これを登り、道がゆるくなった所から左の東大谷側に入っていく。二番目の鎖場は岩稜越えだ。さらに平蔵谷の岩稜を越すと平蔵避難小屋跡のある平蔵のコルに出る。近くは上部が登山ルートになっているので落石があり、休憩するのは危険だ。
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前剱から平蔵のコルにある鎖場    平蔵のコルへ下る鎖場
A00012_2.jpg     力二のタテバイ 平蔵のコルから先が岩場の核心部、最難関の力二のタテバイの岩稜である。垂直だが、随所に太いボルトが打ち込まれていて安心して登れる。なおここは力二のタテバイが登り専用路、下り専用路が力二のヨコバイとなる一方通行路である。タテバイを登り切ったら右ヘトラバースして岩稜を越し、力二のヨコバイと合流する。ここまでくればこの先は、ガラガラした岩稜登りとなる。
 左から早月尾根ルートが合わさり、ひと登りで2999mの剣岳山頂に着く。大きい岩の上に祠があり360度の大展望が楽しめる。

A00012_4.jpg剣岳山頂

DSCF0071.JPG      カニのヨコバイ 剣岳からの帰路は往路を引き返す。下り専用の難所でカニのヨコバイから平蔵のコル間は下降路の中で最も注意して行動したい場所だ。最初に足を置く場所さえ決まれば、あとはクサリにつかまりなが横に進み、ハシゴとクサリを伝わって平蔵のコルに下り立つ。平蔵のコルから先は緊張か


A00015.jpg        垂直のハシゴら開放されてほっとする。前剣、一服剣と往路を戻り剣山荘にもどり宿泊。


8月8日(3日目)

 別山乗越から雷鳥平を下るのが一般的だが、新室堂乗越経由で雷鳥平へ下るのもおもしろい。剣岳の眺めが素晴らしいうえ、時間的にはほとんど変わらず、往復コースの単調さからも開放される。

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8月6日(1日目)
室堂(10:20発)~雷鳥坂~別山乗越(13:10)~剱沢小屋泊(14:20着)
8月7日(2日目)
剱沢小屋(5:40発)~剱山荘前~一服剱(6:50)~武蔵のコル~前剱(7:40)~平蔵のコル~カニのタテバイ~剱岳山頂(9:10着・10:00発)~カニのヨコバイ・ハシゴ(トイレ有り)~平蔵のコル~前剱(11:30)~武蔵のコル~一服剱~剱山荘前(13:00着・13:30発)~剱沢大池~剱沢小屋(14:20着)
8月8日(3日目)
剱沢小屋(6:00発)~別山乗越(6:50)~新室堂乗越~雷鳥平~地獄谷~みくりが池温泉~「玉殿の岩屋」~室堂山~室堂ターミナル