岩の要塞・剱岳

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選ばれた山々 Last Updated 2012-03-09

■一日目 室堂平から別山乗越を経て剱山荘ヘ

登山日:2011/09/15~18

室堂~別山乗越

IMG_3007.JPG        室堂から 室堂ターミナルから地獄谷を通ってテント場のある雷鳥平にでる。浄土沢を渡ってその先で、新室堂乗越へ向かう道と分かれて右に入る。ここが雷鳥坂の取付で、別山乗越まで標高差約500mの登りだ。ガレた沢筋の登りから尾根上へ出て、ハイマツ帯のつづら祈りが続く急登を行く。IMG_3011.JPG          雷鳥坂
 2530mをすぎたあたりで傾斜がひと段落する。お花畑に沿って左上する。箱庭のような室堂平や、立山連峰、奥大日岳などの展望が、登るほどに広がっていく。
 2560m付近から再び急登となり、雷鳥沢上部のすべりやすい斜面を行く。細かいつづら折りを繰り返して登り続けると、剱御前小舎の建つ別山乗越に出る。剱沢側に寄ると、大きな剱岳が姿を現す。

別山乗越~剱山荘

IMG_3355.JPG 剱岳登頂のベースとなるのは、剱御前小舎、剱沢小屋、剣山荘の3軒だ。今回は、剱山荘をペースとする。別山乗越からは剱御前の山腹をトラバースして直接剣山荘へ下るルートである。8月上旬は残雪があり注意が必要である。1時間30分ほどで剱山荘に着く。

←剱山荘

IMG_3181.JPG別山乗越から剱岳

■二日目

剱山荘~前剱

003.jpg 剱山荘からは、お花畑を右上して一服剱へ登る。ピークに立つと前剱が大きくせまっている。一服剱から前剱との鞍部に下りたところが武蔵(たけぞう)のコル。ここから稜線の右手、剱沢側のトレイルをたどる。登るほどに足もとの不安定なガレ場の急登となり、スリップや落石に要注意だ。IMG_3218.JPG         前剱大岩この付近はいく筋も踏跡が錯綜し、ルートファインディングが難しい。
 やがて狭い溝のようになったガレ場に入ると、上部に今にも落ちそうな大岩が見えてくる。これが前剱大岩で、岩の左側をクサリに導かれて越えていく。岩溝を抜けたところから、すべりやすい岩場を登りつめると稜線へ出て、そこから岩稜をたどると前剱だ。

前剱~剱岳

004.jpg        4mの鉄のブリッジ 前剱の東大谷(左側)を巻いていく道があるが、下山時には自然にこの巻道を通ることになり、前剱頂上は通過してしまう。前剱の先で登下降路が分かれるので、行きは前剱経由、帰りは巻道を通った方が、ルートがわかりやすい。
 前剱からは頂稜の剱沢側(右側)をたどり、すぐに東大谷側へ稜を乗り越えて、005.jpg         クサリに沿って右上足場の不安定な急な岩場を下る。次に現れる岩峰の手前で鉄橋を渡り、この岩峰に取り付き、クサリに沿って右上していく。岩蜂の右肩からこれを巻き、平蔵谷側をクサリで下る。下り切ると前剱の門とよばれる鞍部に出る。
 前剱の門からは足もとの安定したザレ場を登る。ルートは平蔵谷側から稜線に出て、006.jpg       平蔵ノ頭の下り東大谷側へ回りこむ。そのまま平蔵ノ頭(へいぞうのずこ)を東大谷側へ巻いて通過し、岩峰にぶつかったところで登・下降路が分かれる。登りは右側から、ゴツゴツとした岩場をクサリで越え、傾斜は緩いが、高度感抜群の一枚岩をクサリに沿って下る。下りきったところで登下降路が合流する。
IMG_3249.JPG        平蔵のコル この先は平蔵谷源頭部の岩峰帯の通過となる。ルートは平蔵谷側を巻いていく。登下降路が分かれたところにある短いクサリ場を通過すると平蔵のコルに出る。ここからはじまる急な岩場の登りが「カニのタテバイ」だ。平蔵のコルから平蔵谷上部を少し本峰南壁よりに横切った先が取付で、垂直に近い50mほどの岩場が立ちはだかる。クサリなどが整備されているが、慎重な行動を心がけたい。
 難所のカニのタテバイを越えると、009_2.jpg        カニのタテバイ傾斜の落ちたガレ場の登りとなり、早月尾根との分岐をすぎる。しばらく行けば待望の剱岳頂上に着く。
 岩稜状になった頂上からは後立山連峰、立山連峰、槍・穂高、薬師岳、北方稜線などの大パノラマが望める。010.jpg        剱岳山頂はすぐそこ源次郎尾根や八ツ峰(やっつみね)などの岩稜を上から見下ろす迫力ある眺めは、剱岳ならではのものです。なお、頂稜の北東方向に向かう踏跡があるが、これはバリエーションルートとなる北方稜線への縦走路なので立ち入らないように。

剱岳~剱御前小舎

008.jpg          カニのヨコバイ 下りは下降路のカニのヨコバイヘ。クサリのつけられた高度感ある岩場を岩棚に沿って下っていくが、第一歩の足もとをよく確かめて慎重に。クサリ場をすぎるとすぐに長いハシゴの下りだ。ハシゴに乗り移る時にバランスを崩さないように。さらにクサリのあるルンゼを下ると、ガレ場に出て平蔵のコルに着く。最後のクサリを下りた先にトイレがある。009.jpg           長いハシゴ
 平蔵のコルからは岩峰帯の平蔵谷側の岩場を巻いて通過し、登下降路の分かれた一枚岩の岩蜂をクサリに導かれて登る。次に東大谷側へ傾斜のある岩場をクサリで下り、そのまま平蔵ノ頭を巻いて通過していく。IMG_3370.JPG       剱御前小舎
 一度稜線に出てから平蔵谷側の道をたどり、前剱ノ門に出る。ここからクサリのある急な岩場を登り、東大谷側へ下る。下りきったところから東大谷側のトラバースとなるが、出だしは狭く、すべりやすいので要注意。このままルートは前剱の頂上を巻いていく。
 前剱大岩付近の下りは、登り以上にすべりやすい。落石にも充分気をつけて慎重に下りたい。一服剣まで来ればひと安心。登頂後の疲れと気の緩みに気をつけながら剱御前小舎へ向かう。

IMG_3368_3.jpg剱御前山腹から


■ルートマップ

map900_2.png