鬼ヶ牙(三重県) 488m
■登山コース 登山日 2008/11/26
国道306号から『石永渓』の標識を見て西に折れ、安楽橋を渡って山手に向う。池山の集落に入ると、以前は石本渓ロバス停から狭い集落を抜けたが、現在はバイパス道が出来て、広い舗装路のまま石永渓キャンプ場迄入れる。その先から植林下の狭い林道になるが、すぐに東海自然歩道と船石林道との分岐に出る。傍の広い路肩に車が数台駐車できる。
鋭い岩峰の鬼ヶ牙
亀山市の北部を流れる安楽川を上流に向い、池山の集落を過ぎて鈴鹿山脈が広々と見え始めると正面の右手に巨岩を林立させた『鬼ケ牙』が見えてくる。鬼ケ牙と言う名前自体が、鋭い岩峰の雰囲気を持っているだけに、低山と言えども登り応えのあるれる山である。紹介するルートは、踏み跡のしっかりした尾根筋で、途中で通過する幾つかのピークでは、南鈴鹿の雄大な展望が楽しめるコースである。
■登山コース
登山道入り口は『せきすいけいばし』手前を安楽川に沿って入るとすぐ右手の雑木林の山道へ入るが小さな案内板がある。
せきすいけいばし 登山口
始めは踏み跡が薄くて少し解りにくいが、左右の谷に降りない様に『注意』をして高所へ向うと、テープの目印も現われ、すぐに解り易い尾根の踏み跡に出る。
所々で左右に巻道もあるが、尾根に沿って急登しながらピークを越えると、周囲の展望も次第に開けてくる。尾根の周辺は二次林に松が混じり、花南岩が風化して砂ザレになった路面が多いので、滑り易い足元に注意して登り詰めていく。
北上しながら砂ザレのピークに立つと、四周に大展望が開く景観がある。ピークのすぐ下を良い巻道が通っていて、知らずに素通りし易いので、このコース最大の展望台を忘れずに立寄りたい。
砂ザレの道・後方は臼杵山
北上しながら砂ザレのピークに立つと、四周に大展望が開く景観がある。ピークのすぐ下を良い巻道が通っていて、知らずに素通りし易いので、このコース最大の展望台を忘れずに立寄りたい。
砂ザレのピークは好展望
展望台から先へ歩くと、すぐに尾根を離れて右手の山腹へ急降下する分岐に出る。テープを目印にして、分岐を見落とさない様に東へ回り込み、再び尾根に乗ると急に歩きにくい岩尾根になる。固定ロープで岩峰
固定ロープ箇所 根っこを頼りに
鬼ヶ牙山頂(南峰から北峰)
北峰から南峰と東峰
南へ延びている尾根道から、三つ淵に降るルートもある。古くからの道で一般向きではない。
鬼ケ牙から再びコースに戻りしばらくヤセ尾根が続く。鞍部を過ぎた辺りで大きな岩壁に当たる。これを左に巻き、急登を越えると広い緩やかな尾根道になる。ガレ場を左に見て緩やかなピークで左折すると、再びヤセ尾根の急登になり、登りきると長坂ノ頭に出る。西側は大きなガレ場になっているので展望がよい。長坂ノ頭からガレ場の縁を岩の間を縫って降下していく。コース中でいちばんの難所だ。ここから舟石を越えて臼杵山まで2時間50分ほどかかる。今回はここまでとして往路を下山する。
大きな岩壁
長坂ノ頭 難所の岩場
遠望のピークが舟石
堂々の仙ヶ岳