■雷倉 1,169m

 雷倉は、小津の人はライクラといい、根尾ではカミナリクラと呼ぶ。古書には「雷冥」とある山で、小津三山の一座です。
登山日:2016/04/18

[矢谷集落から雷倉]

 八谷谷川橋を渡り八谷集会所前を通り道なりに行くと集落の廃家が一軒ありその先に山腹に入る道がある。取り付きの踏み跡を入っていくと左手の斜面についた小道に取り付く。やがて用水路の蓋の上を歩く。右手に谷を見ながら。15分も小道を行くと突然目の前に堰堤が現れる。その10数m手前の谷への切り開きがある。そこを下ると鉄製の小橋がかかっている。

[登山口]
[堰堤]
[中又谷]

 橋を渡りスギの林の斜面を20m~30m直進すると道は分かれるので左にとる。スギ林を登りり始める。道は下津谷と中又谷の間の尾根を登って行く。踏み跡も薄く道があやふやになったところで、左に振って尾根の一番の盛り上がった部分に寄るとまた道がみつかる。

[鉄板の橋]
[尾根に咲くイワウチワ]
[苔むしたゴロ岩の登り]

 ここから尾根を登るが時として踏み跡を見失うこともあるが、尾根筋をはずさに登る。P547を過ぎて登りの傾斜がきつくなりやがて前方に苔むしたメートル余の岩がごろごろした岩山になる。

[尾根道]
[傾斜のきつい登り]
[林道出会い]

 このシダ類が繁茂する急斜面に続いて、長い背の草ヤブになるころ山頂稜線と林道がちらちら見え出す。傾斜がゆるんで幅広くなった尾根には残雪がありヤプ漕を免れる。林道との出合いは目前である。

[薮の中を]
[薮と残雪]
林道出会いから能郷白山
林道出会いから能郷白山
[尾根の急登]

 林道を横切ってガレ場を登って、ヤブ状の急登を登ると残雪も多くなるが融雪が進んでおり踏み抜かぬように注意して登る。雪庇が続く傾斜のきつい場所はクラック状態の所もあり雪崩の危険も伴うのでブッシュ寄りを登る。気息えんえんの小一時間、ようやく山頂稜線にたどりつく。

[薮の残雪]
[山頂稜線につく]
[山頂への尾根]

 登り切った稜線は広々と高原状の雪原で明るく落ち着いたブナの林でコース一番の風景。山頂への緩い斜面を10分あまりで雪に埋もれた三角点をみっける。雷倉の僚友花房山が眼前にでんと構えている。

[開放感のある尾根]
[雷倉山頂]
花房山
花房山
左から笹ヶ峰、千回沢山、釈迦嶺、金草山
左から千回沢山、釈迦嶺、金草山
手前に屏風山、後方は白山
手前に屏風山、後方は白山

 

 

 
 

コースとタイム

八谷登山口→(3:00)→林道出会い→(1:00)→雷倉山頂