Mountain climbing report  登山日: 2012/04/12

 南宮山への登山口となる南宮大社へは、垂井町宮代地内の国道21号線御所野信号交差点を南に折れて大鳥居を抜けていくと南宮大社の駐車場まで入れることが出来る。ここにはトイレもあり。


         桜門

 登山口である南宮大社の現在の社殿は、関ケ原の戦いの折りに戦火に焼けたものを、西濃に育った春日局が徳川家光公に請願し旧構のままに再建されたものである。また、南宮大社の御神木は白玉椿であり、登山道脇にもたくさん植えられている。

         東蛇溜池

 南宮大社の社殿を左に回り込んでいくと南宮山ハイキングコースの標識を見る。瓦塚や荒魂神社などの幾つかの小さな社殿を見ていくと南営稲荷神社の参道に入っていく。稲荷神社の手前で左に橋を渡って、二つの蛇溜池の間にでる。左の東蛇溜池から登るのが登山コース、右の西蛇溜池から登るのが下山コースとされている。

         御神木白玉椿

 東蛇溜池からの道は、木階段状で急だがハイキングコースとして手入れされていて快適な道だ。ただ、植林の木に阻まれて展望はない。南宮大社のご神木とされている白玉椿が見られる。しばらく登ると休憩所があり、すぐに西回りの道との分岐である。

         高山神社

 分岐より少しで、P292のベンチがあり近くに一つ松の碑がある。ここを過ぎるとすぐに高山神社と椿姫宮の社が並び建つ石垣の前に着く。この辺りでは尾根道も緩やかになってくる。緩やかな尾根を登り上がると毛利秀元陣所古跡の展望地である。

毛利秀元陣所古跡の展望地

 
 
 山頂は広い芝生の広場で、あずま屋がある。南東の濃尾平野の展望がよく、JRセントルタワーズが名古屋の方向を教えている。天気がよければ御嶽山まで望まれるという、南側には養老山系が間近に追っている。山頂には関ケ原合戦の諸将の布陣の様子を

『関ヶ原合戦陣形図:画像をクリックで大きな画像で見れます』

描いた看板も立てられている。家康と三成の戦った関ケ原はこの南宮山の麓よりも西であり、西軍のはずの毛利秀元にはわずかに池田輝政が睨みを利かしているだけで、東軍の主力はずっと西に進んでいってしまっている。夜明け前に軍勢を動かしたとはいえ、描かれた布陣だけを見ればまるで秀元の心中を見透かしたかのような展開のように見える。

         南宮山頂

 毛利秀元陣所古跡まではハイキングコースとして整備されているが、ここから二等三角点の埋まる山頂までの道は、普通の登山道となり、ピークを一つ越えていく。さきの布陣を描いた看板の左手から山道に入る。一つのピークを越えて行くが展望は得られない。二つ目のピークと三角点まではふみ跡をたどって登ると二等三角点の山頂に着く。山頂は立ち木で展望は得られない。下山は往路を下山。

樹間から伊吹山

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■コースと時間

登山口→(0:45)→高山神社→(0:15)→展望地→(0:35)→山頂→(0:35)→展望地→(1:00)→登山口