標高2000mにも満たない山ですが、登山コースは大半か岩場のルートでクサリ場も多い。とくに垂直の胸突き岩から蟻ノ戸渡と言われるナイフリッジを通り、剣ノ刃渡と続く箇所は注意が必要です。しかし、そうしたスリルある岩稜通過やピークからの素晴らしい展望により、登山者に人気の山となっています。戸隠奥社入口から大鳥居をくぐり、樹林の中、まっすぐ奥社へと続く参道を進む。中ほどの随神門をくぐると両側か古杉の並木が続く。杉並木が終わりゆるやかに登っていくと石階段となり、さらに登ると岩壁を背にしたおごそかな雰囲気の戸隠神社奥社に着く。登山口の案内と登山届のボックスがある。

登山日:2017/06/11

戸隠山の鋸状の峰

 社務所の横からいよいよ登山道へと入る、小さな沢を渡り尾根に取り付く。岩根を踏んで急な登りが続く。やがて、岩壁の下部に横に長く掘られたようになっている五十間長屋に着く。

[登山届ボックス]
[五十間長屋に向かう]
 岩壁の下部に横に長く掘られたようになっている五十間長屋を右手に通り過ぎ、左に回り込むとさらに大きな岩壁の百聞長屋に出る。その下を通り、左の尾根へと登る。
[五十間長屋]
[百閒長屋]
[天狗の露地ある天狗ノ頭]
[鎖場の連続]
 石仏か祀られた西窟の下を通り過ぎると岩壁の登りとなる。西窟の下を通り過ぎると岩壁の登りとなる。5mほどのクサリを登ったところか天狗ノ露地だ。ここからかハ方睨コースの核心部となる。やせた岩稜とクサリ場か次々と連続する。やがて胸突き岩に出るクサリを登り、一度右に回り、再び登れぱ八方睨が眼前に追ってくる。
 ここからか一番の難所、蟻の塔渡だ。幅50㎝ほどのナイフリッジの稜線は両側が切れ落ちており、約20m慎重に岩稜を渡っていく。蟻の塔渡に続いて、剣の刃渡を超えて行く。
[蟻の塔渡]
[蟻の塔渡に続いて剣の刃渡]
[チムニーの鎖場]
[山頂から蟻の塔渡・剣の刃渡]
[戸隠山山頂]

 剣の刃渡を超えて、さらに急な岩尾根とチムニーを登り切ると、八方睨の頂に立つ。小広い台地になっており展望が素晴らしい。北アルプス北部や高妻山の山容が目を引く。

[山頂から高妻山]

 戸隠山から九頭龍山、そして一不動と縦走をする。ここの稜線は左はなだらかであるが右は切れ落ちた岩壁となっており要注意の縦走路です。小ピークを越えながらコブの九頭龍山に向かう。

[九頭龍山へ縦走]
[鋭く尖った岩峰]
[ヤセ尾根の縦走]
[九頭龍山]
 戸隠山から九頭龍山に尾根を進む。オーバーハングに切り立つ断崖の上を歩き、高度感ある尾根歩きを楽しむ。中でも九頭竜山の手前で、オーバーハングの断崖上を越える個所は相当の迫力です。アップダウンを越えて三角点がある九頭竜山に着く。
[戸隠山の尾根]
 九頭龍山から一不動に向かい屏風岩ピークを過ぎて一気に下って避難小屋のある一不動に着く。一不動の高妻山分岐からの下りは沢のスリップしやすいガレ石場を下る。
[一不動]
[高妻山への案内]
[帯岩のトラバース ]
 一不動の分岐で主稜線と分かれ、沢筋を下る。氷清水をすぎて一枚岩の帯岩をトラバースする。続く滑滝は、一枚岩を流れ落ちる水流の脇を下る。ここをすぎると九折で下っていく。沢を渡って牧場のゲートに着く。
[一枚岩のクサリ場]
[大洞沢の渡渉]
[牧場のゲート ]
 牧場のゲートから緑いっぱいの戸隠牧場を通りキャンプ場に出る。キャンプ場前道路に出て戸隠神社(奥社)前の駐車場に戻る。
[牧場内]
[戸隠キャンプ場]
[鏡池から戸隠山を望む]
[鏡池から戸隠山を望む]
[絶景の戸隠山]
[絶景の戸隠山]