高畑山 773m・溝干山 770m

■登山日 2009/07/02


登山口アクセス
 高畑山への登山口は、国道一号線の鈴鹿トンネル上部の三重県亀山市関町坂下と滋賀県甲賀市土山町山中の県境で滋賀県側に万人講灯籠がありそこに数台の駐車可能場所がある。ここから登る。 
 
■山行記

     出発地点の万人講灯籠

 万人講灯籠から緑の綺麗な茶畑を南に進むと鈴鹿峠となる。 鈴鹿峠から周囲は植林帯ではあるが、よく手の入った樹林だ。登山口の分岐で東海自然歩道と別れ、鈴鹿の主稜線を西に進む。すぐに田村神社旧跡の石柱と鏡岩の案内がある、鏡岩に立ち寄ってみる。


    鈴鹿峠分岐             鏡岩

     鏡岩から国道を覗き見る


 往復5分程で行けるので、寄道をして鏡岩を見に行き『昔山賊が岩に快る旅人を見て襲った』という伝説のある大岩の先から、国道を覗いた後山道へ戻る。

     アセビやイヌツゲの登山道

 山道に戻りここからジグザグの急登になり、やせ尾根で少し緩むが、さらに急登は続く。稜線に出ると、多少の起伏はあるものの、常緑のアセビやイヌツゲを見ながら歩くことができる。笹道となり最初のピークを過ぎる。展望が開けているがガスで高畑山も確認できない。

ナイフエッジとキレット

       キレット(岩場)

 やがて『ナイフエッジ』の標示のある砂礫質の滑りやすいヤセ尾根道を慎重に通過すると、大きく崩れたガレと、行く手を塞いで立ちはだかるキレット(岩場)に出る。固定ロープを頼りに乗越えると、すぐにピークに出て、その先は登り降りを繰り返す道となる。
 左手の穏やかな雑木林と、右手のガレや深い谷に挟まれた道も、3つ目のピーク(東峰)を過ぎた辺りからは、低い笹と潅木の中の快適な道となり、周囲の展望の良さそうな道を登りきるとき高畑山(西峰)の山頂に着く。

 
 
 山頂は遮るものなく、四周に大展望が拡がっているが今日はあいにくガスが巻いて視界がきかず残念である。

高畑山の山頂

        溝干山山頂

 高畑山から西の溝干山に向い、岩塊を左から回り込んで降ると、その先に県境縦走路の良い道が続いている。幾つかのピークがあってアップダウンを繰り返すが、笹と潅木に囲まれた柔らかな歩き易い道を、随所に拡がる展望を眺めながら30分程で溝干山(南峰)に看く。山頂は木立で展望が優れない。

         急降下道

 溝干山山頂から、南に向きを変えて急降下道を、右手に大きく切落ちたガレに沿って降る。中程にはガレ場を避けて『直進危険』の標示と巻道があるがさはどの距離もなく坂下峠に出る。

坂下峠に向かう

 車の通行出来ない荒れた坂下峠から、左折して神大滝林道を国道1号線に向う。国道1号上り線の歩道を歩き、鈴鹿トンネルの手前で東海自然歩道に入る。東海自然歩道の案内板が目安になる。よく整備された道を数分歩くと鈴鹿峠に出る。

旧国道より高畑山を眺める

 


●場所:滋賀県甲賀市土山町山中
●コース:万人講灯籠駐車場(9:28)⇒登山口(9:32)⇒鏡岩(9:36/9:48)⇒ナイフリッジ(10:42)⇒高畑山(11:12/12:02)⇒溝干山(12:22)⇒坂下峠(12:50)⇒1号線合流(13:42)⇒鈴鹿峠口(14:03)⇒登山口(14:10)⇒万人講灯籠駐車場(14:14)
 
 

 

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