・落(らく)
落石のこと。また、落石の発生を他の人(特に下にいる人)に知らせる時に叫ぶ言葉。「ラークッ」と叫んで下の人に注意を促す。[落石]
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・落雷(らくらい)
雷が落ちること。稜線では人に落ちやすいので要注意。人間は導体(電気を通す)と考えてよい。
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・ラジウス(らじうす)
元々はスウェーデン製の小型ストーブの商品名だが、日本では小型ストーブの総称の様に呼ばれていたらしい。特には、灯油用ストーブを言う。その後、オプティマス社に吸収されたが、流通経路の関係で、オプティマスよりラジウスがよく日本に入ってきたようだ。というわけで、日本では、灯油ストーブはラジウス、ガソリンストーブはホエーブスといわれてきた。時代は1950〜1970年代である。
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・ラッセル(らっせる)
深い積雪の中を、雪をかきわけ踏み固めながら進むこと。
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・ラントクルフト(らんとくるふと)
雪と岩との割れ目。これをシュルンドと言うこともある。
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・リス(りす)
岩壁に入っている、狭い割れ目。ここにハーケンを打ち込む。[クラック]
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・リッジ(りっじ)
やせた岩尾根のこと。特に鋭いものはナイフリッジと呼ばれる。
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・リッペ(りっぺ)
大きな尾根から直角に何本も張り出している険しい支尾根のこと。本来は肋(あばら)骨の意。
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・稜線(りょうせん)
山の峰から峰へ続く線のこと。
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・リングバンデリング(りんぐばんでりんぐ)
濃霧のために先が見えず目的地に向かっていると思い込んで、同一の地点をグルグル回っていること。広く平らな所でやってしまうことが多い。
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・リンネ(りんね)
岩壁に入っている岩溝(ガリー、ルンゼ)で、特に両側が狭く切り立ったもの。[ガリー]
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・ルート(るーと)
歩行するコース、道筋。
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・ルーフ(るーふ)
岩のオーバーハングの角度がさらに増したもので、屋根の庇ように水平に張り出した部分。
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・ルンゼ(るんぜ)
ガリー(岩の縦溝)のドイツ語読み。[ガリー]
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・レイヤード(れいやーど)
重ね着。暑くなったら、一枚脱ぐ。寒くなったら一枚着る。このようにして、寒さ暑さを調整すること。
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・レッグ・ループ(れっぐ・るーぷ)
ハーネスの足(腿)に巻く輪状のベルト。墜落の衝撃を足(と腰)で分散するもの。フリー・クライミング用のハーネスである。[ハーネス]
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・レッジ(れっじ)
岩の段差で、片足または両足でやっと立てるくらいの広さのもの。
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・廊下(ろうか)
垂直に近い岩壁の間を流れていく渓谷。元は信州の人が黒部川に入って「ろうか」と言い出したもの。黒部川ほど雄大でなくても廊下と言うこともある。
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