登山日:2017/05/14
積雪期の絶景を楽しもうと十石山に登山。
北アルプス南部の雄、乗鞍岳は、北に向かって硫黄岳からいったん2300m近くまで標高を下げた後、安房峠までの間に再び2500mを越えて十石尾根を形成している山です。山峡の温泉地である白骨温泉から登る。

アクセス:白骨温泉登山口へは、156号線の沢渡バスターミナルから1.2㎞ほど北西に白骨温泉への300号線に入り南進して白骨温泉に至る。

[林道登山口]

 登山口は白骨温泉観光センター前から乗鞍スーパー林道に通ずる道を1.2㎞ぐらい進むと中電の無線施設がある。ここの道路脇スペースに駐車して登山道に入る。案内標識がないので分かり難い場所です。

[白骨温泉観光サンター]
[登山口から林道 ]
[カラマツ林の道]
[ダケカンバの道]
[十石山への案内標識]

 登山道はあまり整備されておらず足元に注意を払いカラマツ林、コメツガ、白樺と標高が上がるごとに樹木の変化がみられる。一気に標高220mほど高度を稼ぎ1800mの平たん地に着く。

[標高1800m付近の小広場]

 標高1800m付近の小広場あたりから残雪が多くなりここでアイゼンの早着をして出発です。1800mの平たん地は1㎞四方ぐらい広くトレースもない樹林帯でルートを迷いやすい場所でもある。ここからGPSを頼りにルートファインディングしながら最長の連続急登の支尾根に入る。

[急登の支尾根 ]
[奥穂、前穂、霞沢岳]
針葉樹と雪原
[遠望に乗鞍岳]
[前方がH2400m分岐地点に]
[一面が雪景色となる]

 積雪の針葉樹の中を安定した場所を選びながら右に左へと標高を稼ぎます。標高2200mを過ぎてまだまだ分岐(標高2400m)まで直登が続きます。呼吸も荒くなりやっと分岐の2400m地点に到達です。ここから最後の直登があり小休止です。

傾斜37度を超す最後の直登
[辛い最後の斜登]

 最後の広大な雪の斜面を眺めて・・「もう少しだ登頂を頑張ろう」と叱咤する。最後の傾斜は37度を越える傾斜で400mほどを直登です。一歩一歩、キックステップしながら登る。中腹あたりでクラックが山腹を横切るようにして延々と続き、雪崩の危険性もある場所です。やっと避難小屋のある山頂直下に到着です。

[長大なクラック ]
[避難小屋]
小津三山
[十石山山頂 ]
[山頂の三角点]
[四ツ岳を望む]

 見晴らし展望地に登ると あっと驚く冠雪の穂高の大パノラマが展開です。西を見ると乗鞍岳のつながる稜線が手に取るほどです。「登ってよかった」素晴らしい展望に感激がひとしおです。

中央に奥穂、左に槍、右に前穂
手前に焼岳、後方に笠ヶ岳
乗鞍岳

■ルートマップ

 
 
 
所要時間
登り:十石山登山口→(0:45)→湯沢ノ平(18350m)→(2:40)→夏道分岐(2400m)→(0:35)→十石峠避難小屋→(0:05)→十石山
 
下り:十石山→(0:05)→十石峠避難小屋→(1:45)→湯沢ノ平(18350m)→(0:50)→十石山登山口