■小白山 1,609m

 小白山は両白山地の野状ヶ岳の南にある山で野伏ヶ岳や薙刀山と比べてみても、もっとも気高く、雄大な山容を見せてくれる山です。無雪期はモーレツなヤブ山です。
登山日:2015/03/19

[石徹白川]

 石徹白上在所の白山中居神社前に車を止めて登山出発です。石徹白川の橋を渡り右の林道に入って針葉樹林の中をひたすら歩く。林道の雪はしだいに深くなり、やがてカンジキを付けての歩行となる。二時問も歩いた頃、スギ木立の中の林道を左に曲がった途端、和田山の広い雪原に出る。

[小白山谷沢]
[和田牧場跡から]
[目指す小白山]

 正面にはどっしりとした野伏ケ岳を見て和田山の雪原を大黒山の裾を巻くように行き、小高い丘を越えると左手前方に凍結した池が現れる。これを回り込んで野伏ヶ岳ダイレクト尾根の末端に立つ。

[和田牧場跡・前方に野伏ヶ岳]
[池の雪原]
[野伏平から小白山]

 野伏平から小白山が山名そのものを表すように真っ白く着飾って、行く手にそそり立っている。ここから野伏平を突っ切って、野伏ヶ岳と小白山をん右に分ける橋立峠へ上り、稜線づたいに山頃を目指すこととなる。

[ダイレクト尾根の末端を行く]
[はるか前方が橋立峠]
[ブナ林を登る]

 広々とした雪の原の中を自在にルートを取って歩く。雪庇を乗っ越して橋立峠に立ち、稜線上を南に向かう。最初の1490mPから小白山北峰までは楽な山稜歩きだ。そこから先の本峰までがこの山の核心部だ。

[野伏平を見おろす]
[小白山北峰]
[小白山北峰から野伏ヶ岳]

 ヤセ尾根の西面、打波川側は谷底まで一気に切れ落ちていて、ここを通過するたびに滑落の不安を覚えるところ。雪庇を踏みはずさないよう気をつけながら山頂に立つ。山頂は、奥美濃から飛騨の峰々まで見渡せるすぱらしい展望である。

[小白山から枇杷倉山]
[本峰への雪稜]
白山を望む
白山を望む
連峰の眺望
連峰の眺望

 

 

 
 

コースとタイム

白山中居神社→(2:00)→和田山→(0:50)→和田山→(0:50)→ダイレクト尾根末端(BC)
ダイレクト尾根末端→(2:00)→橋立峠→(2:00)→小白山→(2:30)和田山→(1:30)→白山中居神社