薬師岳

 黒部を取り巻く山々の中で重量感のある山容で北アルプスを代表する雄大な山。東面にある三つのカールは、印象的です。

紅葉の鹿島槍ヶ岳

 黒部を取り巻く山々の中で重量感のある山容で北アルプスを代表する雄大な山。東面にある三つのカールは、印象的です。

一日目:折立~薬師岳山荘

[折立登山口]

 祈立休憩所の前を通って登山道に入ると、すぐ左手に十三重の塔がある。これは1963年1月に、薬師岳で遭難した13人の愛知大学山岳部員を供養する慰霊塔。ここをすぎると太郎坂とよばれる急登がはじまる。

[十三重の塔 ]
[太郎坂 ]
[古木]

 太郎坂とよばれる急登の樹林帯の尾根上をつづら折りに登っていく。折立から1,870m三角点まで約1.8kmで482mで俯角約18度ある。

[樹林を出ると展望が開ける ]
[要所にベンチあり ]
[薬師岳]

 ひたすら見通しのきかない針葉樹の森をたどり、標高1800m地点をすぎると尾根の傾斜がひと段落し、さらにひと登りでベンチのある三角点の広場に出る。1,870m三角地点東側を眺めると、いく重にも連なった稜線の向こうに薬師岳が姿を見せている。五光岩ベンチから太郎平小屋まで約2㎞地点で、右手前方には北ノ俣岳の美しい稜線が望める。この先も、よく手入れされた道が続く。

[遠望に北ノ俣岳 ]
[要五光岩ベンチ ]
[木道が太郎平まで]

 やがて幅広の尾根に続く穏やかな木道歩きとなり、ほどなく太郎平小屋の建つ太郎兵衛平に着く。小屋前は広い広場となっており、ここで少し小休止。

[お花畑が広がる ]
[太郎平小屋 ]
[薬師岳への道]

 天候も良く太郎平小屋前から鷲羽岳から水晶岳の美しい稜線を楽しむ。太郎平小屋前の木道から薬師岳に向かう。平坦な草原の中の木道をたどり薬師峠に下り立つ。キャンプ指定地になっている薬師峠には水場やトイレがある。ここから樹林帯の沢筋をたどる。

[野営場 ]
[樹林帯の沢筋 ]
[雪渓の右側を登る]

 沢沿いの登りで時期が早いと上部に雪渓が残り、雪が消えたところから踏跡ができていくので、ガレ場に道が錯綜していて歩きにくい。沢の上部で右手へ登っていくが、雪渓の右側を登る。雪渓をそのまま登らないように気をつけたい。この先で薬師平に出る。

[薬師平に向かう ]
[薬師平から槍ヶ岳 ]
[黒部五郎岳]

 薬師平はハクサンイチゲやミヤマキンポウゲなどが咲くお花畑に木道がのびている。遭難碑があるあたりから、登山道は左に折れて、ハイマツ帯の尾根東側の小さな窪地を緩やかに登る。周囲にお花畑が広がり、遠く槍ケ岳や黒部五郎岳が望まれる。

[ 池塘が点在する ]
[お花畑 ]
[薬師岳山荘]

 やがて尾根上の登りとなり、稜線に建つ薬師岳山荘に着く。薬師岳山荘からはザレたつづら折りの道をたどる。標高2,700mを超えて広がる、さえぎるもののないアルプスの大展望をたっぷりと堪能できる。

[ 黒部五郎と遠望に槍ヶ岳 ]
[鳶谷方面 ]

二日目:薬師岳山荘~薬師岳

[薬師岳山荘を見下ろす]

 山荘からはザレたつづら折りの道をたどる。標高2,700mを超えて広がる、さえぎるもののないアルプスの大展望がたっぷりと堪能できる。稜線の西側斜面から右手のピークを巻きながら登っていくと、大ケルンと避難小屋の建つ稜線に出て、右手から顕著な尾根が合流してくる。これが遭難した愛知大学生が迷いこんだ東南稜。主稜線と同じほどの尾根幅で分岐する東南稜は、悪天候時の下りで迷いこまないように。合流点付近にある避難小屋は、風除けのシェルターとして使える程度のものでコース上の目印という意味で覚えておくとよい。

[ケルンと避難小屋 ]
[この先薬師岳山頂 ]
[金作谷カール]

 避難小屋から稜線を斜登してたどると、薬師岳頂上に着く。薬師如来像が祀られた頂上からは、剣岳、立山、後立山連峰、槍・穂高、笠ヶ岳、黒部源流部の山々など、北アルプスを一望する大展望が広がる。

[中央カールと山頂 ]
[薬師岳山頂 ]
北薬師岳と遠望に剱岳
北薬師岳と遠望に剱岳
剱岳と立山
剱岳と立山
後立山連峰
後立山連峰