サイト更新日:2018-10-18

北アルプスの縦走路で最難の岩稜コースを行く
屈指の最難コースの縦走路として知られている。



 槍ヶ岳から北穂高岳へ向う、槍ヶ岳から少し下った所が日本最高の峠飛騨乗越(3,000m)であり、右の飛騨側には大きくジグザグを切って槍平への道が下っている。この峠から正面の大喰岳に登る。ふり返ると槍が右にかたむいているのがわかり、肩の山荘が意外に高所にあるのに気がつく。ここから見る右の槍沢は深く、左の笠ガ岳はますます大きい。
 大喰岳の広い頂上を過ぎると、つぎの中岳への登り下りになる。中岳付近はゆるやかな感じで、正面の南岳の向こうに見える穂高の山々はいやに高い。稜線は大きく南にまわり、左に天狗原(氷河公園)へつづく稜線 (横尾尾根)が分かれて行く。広いなだらかな道を南岳に出る。山頂を越えると俄然北穂から奥穂、そして前穂の鋸のような岩峰が一望に開ける。
LinkIcon(槍ヶ岳から南岳ページ参照)
南岳小屋から槍ヶ岳

獅子鼻岩からキレッと北穂


 南岳小屋の周辺には、大キレットや滝谷を見渡す獅子鼻岩展望台がある。険しい岩稜の大キレットへ下っていく。細かい岩屑の道で、スリップに注意。最初の難所は、ザレた滑りやすい道を信州側に下りる。細いクサリがあり頼りに進んで、右の岩に回り込みこの先に新設されたクサリ場に入る。クサリが連続する急傾斜を下り、2段ハシゴで大キレットの底
へと向かう。キレットの底に出て振り返ると南岳・獅子鼻岩の岩峰が大きく聳え立ち、高低差が実感させられる。

大キレットへの下り


南岳・獅子鼻岩の岩峰

長谷川ピーク

 
キレットは非常にやせており、するどく落ちこんで飛騨側から吹きあげる冷たい風に身ぶるいする。細かいアップダウンを繰り返す。最低鞍部からペンキ印に従いジグザグに登りつめて、左手の稜線に向かう。急な斜面を登りつめると、「Hピーク」と書かれた 長谷川ピークに着く。目の前に壮絶な姿の滝谷の岩壁を見せる。ピークは狭く足場も不安定のため長居はできない。ここから痩せた岩稜が続く大キレットの核心部へと入る。クサリや鉄杭に支えられてヤセ尾根を進み太いクサリを伝って信州側を行く。稜線を右側に越えて岩盤に打ちつけられた4段のステップを使って飛騨側の急峻な岩場を行く。稜線を下ってクサリ場を超えて鞍部に下り立つと、ここが A沢のコル

滝谷展望場所


A沢のコル

飛騨泣き

 
 これから先に飛騨泣きと称する悪場がある。北穂高へ向かって壁を登るような気持ちで踏み出す。クサリに沿って信州側を登ったり稜線を岐阜県側に入ったりして岩稜を回り込み、 飛騨泣きに入る。ペンキ印に従って岩に打ちつけられたステップを上がり、クサリを手掛かりにほぼ直登に登る。上の段で右に回りこみ、5mほどの岩場を乗り越えて稜線に上がる。今度は、信州側のトラバースとなる。足場にステップが設置されている。クサリを頼りに慎重に足を運ぶ。飛騨側に行きクサリのルンゼに入る。浮き石が多いので落石に注意が必要。

飛騨泣きのクサリ場


飛騨泣きの岩場

展望地・北穂小屋が

 
 ルンゼを抜けると核心部を過ぎた。岩峰を巻き、岩屑の道を登って滝谷展望の場所。緩やかに登り 「北穂まであと200m」の表記場所から最後の大登り。2ヶ所の岩場をハシゴやクサリ、足場の鉄杭などで越えて行くとようやく北穂高小屋が見える。右手の滝谷に沿って登るきると北穂高小屋に着く。ここで一泊する。

天望地から滝谷


北穂高小屋

槍ヶ岳から北穂高岳:所要時間6時間10分

 

北穂高から槍ヶ岳を望む
北穂山頂から槍ヶ岳を望む