県境稜線から東に張り出した人道ヶ岳はすぐれた展望で人気があり、鈴鹿セブンマウンテンのひとつに数えられている。山頂はアセビの群落(県天然記念物)とササの平原です。宮妻峡から奥ノ谷イワクラ尾根で山頂へ。帰路は北尾根で周回。

 県境稜線から東に張り出した人道ヶ岳は展望で人気の山。鈴鹿セブンマウンテンの一座で、山頂はアセビの群洛(県天然記念物)とササの平原す。今回は伝説のイワクラ尾根から登る。駐車場から蛇行する林道を奥へ進み、水沢峠の道標を見送った先の河原が奥ノ谷(イワクラ谷)入口です。

水沢峠の道標

奥の谷

 道は何度か谷を渡り返す。水量は少ないが雑木林や窯跡のある、雰囲気のよい谷です。最後は二俣の間の小尾根をつめるとコルに出る。ここがイワクラ尾根の奥ノ谷分岐だ。

奥ノ沢

奥ノ谷分岐

磐座

 奥ノ谷分岐を左折してやせ尾根を登っていくと、左手に三角形の仏岩とよばれる磐座が現れる。鎌ヶ岳を中心に展望が広がるが、足もとが切れ落ちているので要注意。すぐ先にも重ね岩という巨岩があり、この付近が天孫降臨伝説の舞台である。

岩場の通過

痩せ尾根

荒れた尾根道

 アップダウンを繰り返し、最後のガレた急登をしのぐとアセビの群洛に入っていく。古木がひしめきあい、妖しいまでの雰囲気を感じる。

イワカガミ

崩落しそうな岩場

アセビの尾根

 アセビ群生する尾根で傾斜がなくなると踏跡が分かれ、左手に椿大社の奥宮が祀られている。池ヶ谷源流越しに鳥居の建つ草原状の山頂が見え、開放的な気分になる。

椿大社の奥宮

草原とアセビ

山頂への道

 分岐を右にとって直接山頂を目指す。アセビの交じる草原を緩やかに下りていく。入道ヶ岳山頂は樹木がなく、360度の展望がある。

山頂

四日市港方面・霞で残念

山頂から御在所岳を望む

山頂から御在所岳を望む

山頂から宮妻新道ルートへ

北尾根ポイント

アセビと御在所岳

 道標が交錯する北ノ頭も鎌ヶ岳や御在所岳、雲母峰の展望がよい。林道コースとの分岐をすぎると、やがてやせ尾根になる。

アセビのトンネル

やせ尾根

新緑のトンネル

 新道は距離が短いだけに急傾斜でもある。灌木の新緑に癒される宮妻新道です。

ミツバツツジ

ニッコウキスゲの群生

ミツバツツジ満開

 新道は距離が短いだけに急傾斜でもある。灌木の新緑に癒される宮妻新道です。

ニッコウキスゲの群生

宮妻新道口に下山です

 
 
■宮妻キャンプ場→(0:50)→奥ノ谷入口→(0:50)→奥ノ谷分岐→(1:00)→入道ヶ岳→(1:05)→宮妻キャンプ場