天狗堂
天狗堂は、鈴鹿山系の御池岳の南西に位置して、永源寺ダム湖から眺めると三角錐の山容で美しい姿。木地師発祥地の「君ヶ畑」からの登山。
君ヶ畑集落
君ヶ畑は木地師の里として知られ、「木地師の文化」を色濃く残している。茅葺にトタン葺した家屋が多く、火伏せのまじないとして破風に「水」文字が施されている。売店・トイレを過ぎて、大皇器地祖神社への案内板で左折する。
売店・トイレ
案内板で左折
大皇器地祖神社参道
惟喬親王が亡くなられると天皇の命で、惟喬親王を祀る神殿が造営され、大皇大明神と称されたとのこと。以降全国木地師の祖神として崇め祀られたとのこと。登山道は、神社右手の尾根に取り付く。
山腹に入る
登り口からＰ712ｍまで標高約240ｍぐらいの急登を一気に登り稜線に向かう。このあたりは植林地でその植林の間からわずかに眺めがきき、天狗堂の美しい姿が目前に迫る。
標高712ｍ点に向かう
樹林帯を登る
新緑が爽やか
樹幹から天狗堂が
尾根分岐直下
尾根分岐
尾根道はよく踏まれており少しアップダウンを繰り返し二次林となる。尾根筋が過ぎて鞍部に下り天狗堂の登りとなるがここからは急登の連続となる。
新緑の尾根道
大岩が多くなる
岩場の急登
大岩が斜面に点在するようになるとさらに急登となる。自然林の中に大岩がありちょっとした景観である。大岩が点在するところには、シャクナゲの木もあり花の咲く時期は美しいだろう。
御池林道分岐
山頂手前のピークで右に御池林道へ下る道と分けるがここには道標がある。このピークから岩稜を進むと天狗堂山頂はすぐである。
大岩の展望岩
頂上には大岩があり、岩上からは鈴鹿の山が一望できる。特に、御池岳は眼前に大きく横たわり、鈴鹿の重鎮らしい雄大な姿を見せる。新緑のこの時期は、深い谷間の美しい景色が味わえる。
展望岩から鈴鹿山系の竜が岳を望む
展望岩から鈴鹿山系の竜が岳を望む
御池林道分岐
下山は、御池林道へ南東尾根を下山するが急斜面のため滑りやすいのでゆっくり下りたい。
コースと時間
登山者駐車場→0:05→登山者用トイレ→0:45→尾根分岐→0:45→天狗堂山頂→0:40→御池林道出会→0:20→君ヶ畑バス停→0:04→登山者駐車場
