妻木城は、土岐市の南部妻木町に位置し、通称 「城山」と呼ばれる標高407mの山地に位置している。昭和31年に妻木城が、翌年には士屋敷が岐阜県史跡に指定されている。

妻木城跡

 妻木城の築城は、史料がないため定かではないが土岐頼貞の孫土岐明智彦九郎頼重が十四世紀に創建したと伝えられる。その後、一族である妻木氏が領主となる。城は「城山」山頂を中心に約200m四方の範囲に、曲輪、石垣、土塁などの遺構が残されている。
 山麓には、御殿と呼ばれる領主の館と家臣の武家屋敷が築かれ、万治元年(1658年)の妻木家断絶まで陣屋として存続したとされている。
 麓の妻木城士屋敷から城山山頂(標高407m)まで票差約200mほどあります。登山靴に履き替えて登る。

探訪日2019/12/28

妻木城士屋敷

 駐車場から道路を挟んですぐに妻木城士屋敷が広がっている。士屋敷の縄張りの範囲は、凡そ東西約290m、南北約340mほど。

枡形跡石垣

御殿跡石垣

妻木城跡を目指す

 士屋敷から西側の道路を南に200mほど進むと登山口がある。少し進むと小沢があり板橋を渡り山腹を巻いていく。やがて左に曲がり尾根を目指して登る。

城山(妻木城跡)登山口

整備された登山道

灌木の道

 灌木の尾根道を登っていくとやがて中間点に出る。中間点を過ぎると大きな石が点在する。標高差80mほど登りあがると伝太鼓櫓の分岐に出る。

城山への中間点

大きなゴロ石が多くなる

伝太鼓櫓の分岐

 伝太鼓櫓は下山に寄るとして三の曲輪に向かう。三の曲輪からは、妻木町域及び土岐市北部の泉町まで一望でき、御嶽山・中央アルプスの眺望が得られ、非常に見晴らしが良い場所である。

城山への中間点

三の曲輪

三の曲輪から御嶽山を望む
三の曲輪から御嶽山を望む
三の曲輪から中央アルプスを望む
三の曲輪から中央アルプスを望む

 山頂部の曲輪は南北に長く、高さ約3mの石垣で二段に分けられている。下段が二の曲輪で上段が一の曲輪となる。

石階段

虎口・門跡

二の曲輪

二の曲輪から一の曲輪へ

 二の曲輪から一の曲輪への石段や石垣を登る一歩一歩は歴史を感じさせる。広い一の輪には、城山八幡神社が祭られている。 

一の曲輪

一の曲輪の石垣

一の曲輪の石垣
一の曲輪の石垣

山頂に祭られる八幡神社

伝・旗立岩

花崗岩の巨岩群

石段を二の丸へ

帯曲輪

伝・太鼓櫓跡

※妻木城を終えて久々利城跡へ向かいました。